「嗤う日本のナショナリズム」北田暁大


嗤う日本の「ナショナリズム」 (NHKブックス)

嗤う日本の「ナショナリズム」 (NHKブックス)


1960年代から2000年代まで日本人の内面に起こった変化を、あさま山荘事件連合赤軍から糸井重里津村喬田中康夫、川崎徹、電車男ナンシー関窪塚洋介という流れで読み解いている。形骸化した無目的な反省→政治的反省への反省→抵抗としての無反省=消費社会的アイロニズム→ただの無反省=消費社会的シニシズム→無反省への(80年代への抵抗としての)反省=ロマン主義シニシズムという変遷で捉えることで現代社会の一見ベタにみえるロマン主義シニシズムも実は反省の裏返しであるということを明らかにしている。この本にもローティとかコジェーヴとか頻繁に出てくる。


こうしたサブカル的視点だけで社会を語ることに
★★☆☆☆