「神童」 監督:萩生田宏治
観て来た。
癒されます。いい映画だと思う。
とても繊細で丁寧なつくりに好感が持てた。
神童として期待を強いられながらピアノを弾くことに悩む少女が
音大を目指す青年との出会いをきっかけに
徐々に音楽の楽しさを見出し、純粋にピアノに向き合うことを覚えていく。
そんなシンプルなストーリー展開の中、
全編成海璃子の演技が冴え渡る。すごかった。
複雑な感情の現れや
微妙な心境の移り変わりを見事に表現してる。
ものすごい存在感。
クライマックスでは自分は音楽そのものだと言い切り、
ピアノ協奏曲を奏でる。
弾きたいから弾く。
ただそれだけのことなのに、ものすごく重みのある言葉。
そして音楽。
要所要所に現れるハトリ・ミホの音楽は言うまでもなく、
サウンドトラックでは聞き流していた「リプルソング」も
映画にぴったり嵌って、雰囲気つくってた。
文字通り心に響く映画。
★★★☆☆