「犬は鎖につなぐべからず」ナイロン100℃


青山円形劇場ナイロン100℃の舞台を観てきた。



ケラリーノ・サンドロヴィッチが潤色・構成・演出を手がけ、
岸田國士の八つの戯曲をコラージュして一つの群像劇に仕上げている。
(ちなみに故・岸田今日子さんは岸田國士の次女らしい)
井出茂太の振付、豆千代の和装という豪華スタッフ。


明治だか大正時代の人間模様をシュールな笑いの中に描いている。
話自体もなんだけど、
演劇自体自分にとってとてもシュールな世界なので
3時間観るにはちょっと硬い椅子も苦にならないほどに
思う存分楽しめた。




この円形の舞台をどうやって使うのかというのに興味があったんだけど、
役者が観客の間から現れては
舞台を縦横無尽に駆け巡り、
くるくる回って、
また観客の間に消えていく。
上手く使うもんだなぁと感心した。
役者がすごく近くに見えるし、
(萩原聖人をこんなに間近で見ることがあるとは思わんかった、、、)
もちろん円形なのでその後ろに観客が見えたりして、
一体感があってとてもいい雰囲気だった。


オープニングロールも二次元的なあったかい絵が三次元的に動いて
不思議な感じでなんかよかったこと、
振付がとてもすてきだったことを付け加えておく。


それにしても緒川たまき。妖艶すぎる。


★★★★☆