「ベルリン・天使の詩」監督：ヴィム・ヴェンダース

ベルリン・天使の詩 デジタルニューマスター版 [DVD]

ここ最近娯楽映画ばっかり観てたんで、
久々にこういう芸術性の高い映画に触れて、
正直集中力を保つのが大変だった。

「青いパパイヤの香り」監督：トラン・アン・ユン

青いパパイヤの香り ニューマスター版 [DVD]

とある雑誌*1で石上純也が絶賛していたので観てみた。

で、観てみると
なるほど、彼が気に入るのが何かわかる気がした。

*1:DITAIL JAPAN 別冊

「生きる」監督：黒澤明、主演：志村喬

生きる [DVD]

志村喬の異様なほどデフォルメされた表情が
圧倒的に印象に残る映画。
死を意識した人間の鬼気迫る表現に凄味を感じる。

「生きる」という人間の根源的なテーマに
黒澤明が正面から取り組んだ
「羅生門」と「七人の侍」の中間期にあたる
まさに絶頂期に製作された作品。

「バグダッド・カフェ」監督：パーシー・アドロン 、主演：マリアンネ・ゼーゲブレヒト

バグダッド・カフェ 完全版 [DVD]

なんか最高にいい映画だった。
素直にそう言い切れるすばらしい作品。

時折挿入される印象的な色の演出のカットや
テーマ曲「コーリング・ユー」が
文句なしにこの叙情的な風景にマッチして
気分を高揚させ、
不思議な雰囲気をつくりだしている。

「アメリカの夜」監督：フランソワ・トリュフォー、主演：ジャクリーン・ビセット、ジャン=ピエール・オーモン

映画に愛をこめて アメリカの夜 特別版 [DVD]

映画制作の現場をそのまま映画にしたトリュフォー監督の作品。
舞台裏で繰り広げられる俳優や裏方の日常、
ショービジネスとしての世界の裏側も同時に描く。

様々なタイプの個性的な出演者たちが共演するなか、
トリュフォー自身も監督役で出演し、
一つ一つ問題を臨機応変に対応しながら解決し、
映画は淡々と完成に向けて突き進んでいく。

「天国の口、終りの楽園」監督・脚本：アルフォンソ・キュアロン

天国の口、終りの楽園。 [DVD]

真夏の海に駆け出してそのまま飛び込みたい。
おそらくこの映画を観終わった誰しもが
そんな気持ちにさせられてしまうことだろう。

このメキシコを舞台にした、
二人の少年と一人の女性によるロードムービーは
灼熱の太陽の下、どこまでも陽気で
ラテン系独特の雰囲気の中、
その溢れんばかりの若いエネルギーに満ちている。

「あしたはうんと遠くへいこう」角田光代

あしたはうんと遠くへいこう (角川文庫)

うん、これはちょっとイマイチだった。
まあ、たまにははずれもあるだろう。
なんだか、女子大生、OLたちの
パジャマパーティに紛れ込んだ感じだ。
あまりに女性的な視点過ぎて全然感情移入できない。
もともと恋愛小説自体
あまり読まない方だからというのもある。