「スティーブ・ジョブズ 神の交渉力」竹内一正



彼のプレゼンがすばらしいということで、
まずこれを読んでみた。


なるほど、かなりの異端児であることは分かった。
とにかく常識が通用しない感じ。
同僚を簡単にクビにしてしまったり、
取引相手との契約も勝手に無効にしてしまう。
(もちろん彼の交渉力によるわけだけど)
敵味方関係なく、戦っていく姿が非情といわれるのも分かる。
それでも彼が人を魅了して止まないのは
彼が常に未来に向けて新しいことに挑戦し続けているから。




自ら立ち上げたアップルから追放され、
ネクストを創業し、
ルーカスからピクサーを買収して
全く別の分野に乗り出し
見事成功したと思ったら、
再びアップルに戻り、
ipodiphoneと新しい分野に展開していく。


その際、彼独自のやり方が幸か不幸か
いつでもビル・ゲイツより先に行きながらも、
真似されて市場的には追いつかれて追い越されてしまう。
それでも彼はまた次々に新しいものを展開していく。


色々覚えておきたいエピソードや名言があったので
とりあえず覚えてる限りメモしておく。


・アップルのシェアについて
低いというが、自動車業界のBMWやベンツより高い。
またウィンドウズが企業向け、アップルがコンシュマー向けの製品を
つくっていることについて
GAPはビジネススーツをつくらないけどどうして成功しているんだい?
ピクサージョン・ラセターの名言「ディズニーでも映画はつくれる。
でも、ピクサーなら歴史がつくれる」


またiphoneの彼のプレゼンを見てみた。
英語だったのでよくわからないところもあったけど、
やはり上手い。


話の内容や展開はもちろんのこと、
間、呼吸、ジョーク、小道具的なものも含めて。
ほぼ完璧と言っていいだろうほどの完成度。
原稿もなく、身振り手振りですらすらと話していく。


人間的な魅力にとりつかれてしまうというのもわかる。