「明るい部屋 写真についての覚書」ロラン・バルト


明るい部屋―写真についての覚書

明るい部屋―写真についての覚書


なんとなく手にとってしまって読んだ。
「写真」とは何なのか、そんな疑問から書きはじめたものらしいけど、
哲学者さえ疑問に思ってしまう「写真」の存在。
自分みたいなものが手を出していいものなのかどうか、
それが知りたくて読み始めた。
結局よくわからなかったというのが結論なんだけど、
それでも2,3ヒントが見つかったように思う。




「ストゥディウム」と「プンクトゥム」が共存する写真。
両方ともラテン語であるが、
前者は一般的関心を示し、道徳的、政治的な教養(文化)によるもの。
後者はストゥディウムの場をかき乱しにやってくる
「刺し傷、小さな穴、小さな斑点、小さな裂け目」であり、
「偶然」でもある私を突き刺すもの。


映画と写真の違い。
映画は現実の世界と重なり、常に同じ構成様式のままであるという
見るものの予測に支えられているが、
写真はその構成様式を断ち切ってしまう。
写真には未来がなく、写真の悲壮さやメランコリーに関係していること。

写真は現実と真実を併せ持つ存在であり、
事実確認的であると同時に間投詞的なものとなること。


難解な文章に
★????