『うめめ』写真展 「連続のシャッタ−チャンス」


宣言どおり行ってきました。
梅佳代の写真展。今日が最終日。
かなりこじんまりした展示とのうわさだったので、
あまり期待は持たずに。


で、やってました。
丸善本店の3階EV前のちっさいスペースで。





うん、そんなに悪くなかった。
4連写の4枚組みが4点あって
見たことないのもあり、意外と良かった。
うめめに掲載されてるのもあって、
実は連写してる内の一枚だった事がわかった。


なるほど。
もしかしたら、彼女の写真の魅力は
一枚の写真から読み取れる連続性にこそあるのかもしれない。


だから実は一枚一枚の写真に写っているそのものが対象なんじゃなくて、
その前後の何か、
その瞬間に至るまでの経緯であったり、その後の展開だったり、
そうした目の前にある時間を含めた出来事すべてが対象になっている。
写し撮っている。
だから4連写のどの一枚を取ってみても作品になる。


つまり彼女はカメラを手にしながら
そうした一連の流れの中から生まれるストーリーを
瞬時に読み取り、瞬時に写真に焼き付けているんだ。


これまで「写真」は最高の一瞬を何とか切り取ろうとして
一枚に記録するものであったし、それがセオリーだった。
自分もそういうものだと思ってた。
けど、彼女はそうした「写真」そのものの枠を飛び越えてしまっている。


だったらビデオがあるじゃないか、というかもしれない。
でも、それは全然違う。
ビデオは目の前のある事実、時間をそのまま写し撮るだけ、
いや、映るだけと言っていい。
そうではなくて
写真という時間軸ゼロのメディアに集中表現して初めて可能なものなのだ。


それにしても、
どうしてああいうシャッターチャンスが訪れるのかホント不思議。
そういう出会いの引力みたいなものを感じずにはいられなくなる。


ということで、一分くらい眺めて退散。


ちいさくて
★★★☆☆