インゴ・マウラー展


東京オペラシティアートギャラリーで観てきました。


インゴ・マウラー(1932年、ドイツ生まれ)。
「光の魔術師」「光の詩人」(某TV番組の建築家の呼び名みたいで恥ずかしいんですけど。。。)といわれる照明デザインの巨匠。


初期の電球を模したランプから最近のLED照明まで、
中には遊び心溢れるものも交えながらの展示。


身近なものでも、ちょっとしたアイデアを加えることによって、
またそれを支える技術によって、まったく新鮮なものに生まれ変わっている。
照明という器具から考えるのではなく、光を扱った結果照明になったという感じ。
でも確実に照明という実用性を兼ね備える目的からの機能美。




↓特に印象に残ったもの。


「YaYaHo」
低電圧の電流を流す技術によって、
ワイヤー上のどの位置からでも照明を吊るすことができるという優れもの。
ワイヤーとそこに吊るされるランプだけ。
余分なものを削ぎ落とし、必要なものだけを残したら、こうなったといった感じ。


「Installation Swinging Bulb」
箱の中央に吊るされたランプが回ることで、周囲の壁にある突起物の影が動く。
単純な仕掛けで、光に対しての影の印象を強めた作品。


「LED Table」
ガラスの中に埋め込まれた無数のLEDが光るテーブル。
2枚のガラスの間に挟まれた透明のフィルムに電流が通ってるみたいです。


「照明コンセプト、地下鉄ヴェストフリートフ駅、ミュンヘン
地下鉄の駅内に吊るされた巨大なペンダントライト。
傘の外側を黒く、内側を赤くしたもの等、
それ一つでその場所の雰囲気が一変するような圧倒的存在感。


★★★☆☆