「百寿を超えて」奥村土牛・小倉遊亀・片岡球子
奥村土牛目当てに山種美術館に行ってきました。
やはり来館者は
お年寄り、熟年層ばかり。
しぶい。
http://www.yamatane-museum.or.jp/exh_current.html
個人的には彼の晩年にしか興味はない。
セザンヌの影響をうけているらしい
印象派のような日本画。
キュビズム的でもある。
「門」
姫路城にある「ハの門」。
裏側から描写。
櫓はなく門だけを捉えている。
薄い絵の具を
何度も何度も塗り重ねることで生れる
古い木肌のリアルな描写。
重なる面。
門の黒と白い壁のコントラスト。
瓦の上の緑が奥行きを与える。
「城」「茶室」
構成。面。奥行き。
「鳴門」「那智」「醍醐」
迫力。骨太。
「踊り子」「稽古」
それぞれバレリーナ、栃錦を描いているが、
演技や競技というメインでなく
あえて休憩中のような、
ちょっとした素顔が垣間見えるサブシーンを捉え、
それゆえ本質が描き出されている。
「聖牛」
チャーミングな一品。
★★★☆☆