「karakara」展 Pipilotti Rist



原美術館にて。
スイス人女性アーティスト、ピピロッティ・リストの日本初の個展
「Ever Is Over All」をはじめ10作品展示されている。




まず入ってすぐのところで「A la belle etoile (Under The Sky)」
ここでいきなり彼女の世界に引き込まれる。
カメラの視点が空を漂いながら
何故か人の口の中へと入っていき
さらに宇宙へと自在に動き回る。


イームズのpower of tenがスケール変化の普遍的なリアリズムだとすれば
これは個人の世界観が抽象化された現代的なリアリズムといえるかもしれない。


床の木目が残念だったけど、
2Fへあがる階段の途中からも見れて、
そこからだとそんなに気にならなかった。


「部屋」
巨大なソファ、リモコンのインスタレーション
鑑賞者が子供のように見えるというもの。


「ダイヤモンドの丘の無垢な林檎の木」
木の枝に透明なプラスチック等、
日常のごみが吊り下げられ、
プロジェクターで投影された
ぼんやりした映像の美しい影として映し出される。


「膝ランプ」
可笑しな感じ


「Ever Is Over All」
2Fの一番奥で展示されている。


街中で女性がモップのような花(?)をもちながら
笑顔で道端の車の窓を叩き割っていくスロー映像が
花の風景と並べられて
軽快な音楽とともに流れる作品。
無垢な子供の中に潜む狂気のようなものを感じる。


その他女性的な小品がならぶ。
総じてすばらしかった。


ちなみにトイレにも作品が。


★★★★☆