「嫌われ松子の一生」中島哲也監督、中谷美紀主演

意外と評判がいいので前から観たいと思ってて、
ようやく観れました。
主演の中谷美紀が途中疾走した
ということでも話題になった映画。
その中谷美紀が松子の人生を駆け巡る。

とにかく息つく暇もなく、ストーリーは展開して、
あっという間に終わってしまったという感じ。
個人的には感情移入して、入り込める映画が好きなんで、
自分好みではなかったけど、
好きな人には好きな映画のような気はする。

ミュージカルで一気に時間を進めるテクニックはうまいと思った。
昔のミュージカル映画みたいに
無意味にというか、装飾的に踊りだすのではく、
ストーリーを含めた進行形のミュージカルが秀逸。
音楽と映像も上手く合わせてあるところがいい。

CGを多用していて、
見たことのない映像表現が多く新鮮だった。
幅広いジャンルの挿入音楽に合わせて
テンポよく切り替わっていくので、
一度見ただけだと見逃しているところが多い。
見直してみると細かい表現まで拘り抜いてつくられていて
製作者の熱い想いを感じることができる。

DVDには監督他スタッフの雑談付の音声チャンネルが用意されていて
苦労話など楽しめる。
たった2時間程の一つの映画をつくるのに
ものすごいエネルギー、アイデア、技術が注がれていることがわかった。

全く新しいタイプの映画で、
そういう意味では刺激的な作品だった。

★★★☆☆