「熊を放つ(上・下)」ジョン・アーヴィング(翻訳:村上春樹)
- 作者: ジョンアーヴィング,John Irving,村上春樹
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1996/02/01
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読んでて久々時間を忘れた感じがする。
特に途中のノートブックの章が退屈だっただけに、
その反動かラストのクライマックスは一気に突き抜けた感じ。
最後まで読んでよかった。
描写力のすばらしさは作者によるものなのか、
翻訳者によるものなのか判断はつかなかったけど、
おそらく両者の世界観に多くの共通項あるがゆえのもの。
ラストの方では何ともシュールな情景が
眼の前に鮮明に浮かび上がる。
というほどの臨場感がすばらしい。
それにディテールに抜け目がない。
痛いところを突くというか、
痒いところに手が届くというか。
内容的にも詩的かつハードボイルドな、
個人的に好きなタイプの小説だった。
「ガープの世界」も読んでみよ。
とは言いつつ・・・途中のだらだら感に
★★☆☆☆