「グリコ・森永事件「最終報告」 真犯人」森下香枝


グリコ・森永事件「最終報告」 真犯人

グリコ・森永事件「最終報告」 真犯人


自分が小学生の頃起こって、今でも断片的にだけど覚えている
いわゆるグリコ・森永事件の全貌と核心、犯人像に迫った
ノンフィクション。
ジャーナリストの熱意がものすごく伝わってくる内容だった。




読み始めて、すぐに失敗したって思った。
あまりに文章の流れがわるく、読みづらくて。


だけど本編に入りだして一変。
逆にそのたどたどしさが、
作者のあせりというか、必死さというか、
ジャーナリストの臨場感になって伝わってくる。
これほど緊張しながら読んだ本はかなり久しぶりかもしれない。


ノンフィクション自体あまり読んだことがないので、
実際にあった事件というだけで、
これほど読み方が変わってしまうことに自分で驚いた。
事件の様子や、犯人の脅迫状を描いたところでは、
それが実際にあったことと想像しながら読むので
ものすごいリアルに感じて結構こわい。。


それにしても、これほど複雑で不思議な事件だとは知らなかった。
まあ真相はわかんないけど。
これだけの情報や証言を得る取材を行った作者に感服。
すごいエネルギーを感じた。


緊迫感に
★★★★☆