「荒木経惟 -東京人生-」展



江戸東京博物館まで仕事の合間に行ってきました。



先日読んだ「東京人生」の他、
フォトペインティングを含んだ「平成色女」、
デジカメ(IXY DIGITAL 1000)で撮影した写真を集めた
「色夏」などが展示されてました。




展示室では今と昔の子供が重なってました。
 
 



面白かったのはアラーキーの撮影する姿を追った映像集。


この男、とにかくすばやい。
とても還暦を過ぎたおじいちゃんには見えない。
三脚を立て、
フィルムを巻いて
構え、
シャッターを切るまでの一連の動作が
ラクリ人形のように決まった動きで全く無駄がない。
一瞬のタイミングを逃さないために鍛えられた職人の技のようで美しい。


とにかくどんどん迷うことなくシャッターを切っていく。
歩くスピードもDVDの倍速を彷彿とさせる。
何かに追い立てられているかのように。
その姿は勢いというよりは執念を感じさせる。



速すぎてカメラが追いつかない。


それにしても
三脚を担いで動き回る姿がなんとも言えずかっこいい。


また、1F映像ホールでアラキネマも上映中。
火曜日は「7月」「KaoRi 色淫女」「去年ノ夏」の3本。


アラキネマはアラーキー独自の写真表現。
自身の演出によって、
見る側に同時体験、共有をもたらすものらしい。


感情を掻き立てるような音楽に合わせ、
次々に写真がスクリーンに浮かんでは消えていく。
前後の写真が重なっているので、
全体が連続した一枚の写真のように感じる。



戦利品「ニャラーキー」


ちなみに森山大道を読んで以来写真は白黒に。


★★★★★